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水ダイエットについて、Kosukeさんの記事をご紹介!
水ダイエットは本当に痩せる効果があるのか!?医学的観点から解説してくださっています!
BODIET編集部SHOKO

「水ダイエット」と呼ばれる、1日約2リットルなどの水を飲んで、空腹を誤魔化しなるべく食べ物摂取量を減らすダイエット方法が巷で少し流行っていますね。ちなみにダイエットとは、正しい翻訳では「規定食」というのだそうで、健康のために栄養管理をしながら、適正体重まで体重を増やす、逆の効果も含めているそうです。水ダイエットに関してのネタ元は一体どこで広まったのか依然として不明ですが、医学的根拠としては、そもそもダイエットというよりは代謝を即す、いわゆるデトックス効果を狙って、その副産物で「痩せやすい体を作る」という、ただ一点に特化したダイエット手法の一つとして存在していると考えられます。

ここで医学的に小難しいことを書くつもりはありませんが、水を普段よりも多く飲むとその効果として多いのが、腎臓機能を頻繁に使うようになるということです。腎臓機能には以下のような機能が本来備わっています。

1.血液中の老廃物と栄養素を振り分ける

2.余分な栄養素を尿と一緒に排泄する

3.血液の濃度調整を行う

4.血圧を調整する

5.ビタミンと合成して骨や筋肉の組成に役立てる

この中で、血液中の濃度に関するのが、要するにヘモグロビン、つまり赤血球と水分の関係で、人の体は、代謝を促進するために、必要な水分を体は一定量保持しており、これが体温維持に一役買っています。例えば、油に比べて水は沸かすにも時間がかかり、冷めにくい特性があるので、一旦筋肉運動などで体温が上昇すると、それが血液中、細胞の中の水分を温め、これが体の体温を一定に保つといった効果があるのです。

また腎臓が老廃物を取り出すときには、尿として排出するために、血液中の水分を一定量使用しますので、水を飲むことがデトックス効果があるのは、医学的には正しい認識ですね。

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そもそもデトックスとダイエットは異なる考え方

しかしながら、「ただ水を飲む」といったダイエットを実際にやってみると、水だけ飲んでも実はあまり排尿効果はありません。むしろ、濃いコーヒーや苦いお茶など、カフェインやカテキンが多い飲み物、カリウムのような養分を含んだ飲み物の方が、利尿効果は水よりも高いです。しかし、コーヒー飲んでも痩せることはあまりありません。

腎臓の役割で説明したように、実は排尿とは「水で老廃物を排出する」といった、下水と同じ効果なので、そもそも排出には水を大量に使うわけです。例えば、砂漠で水が長時間飲めないような環境では、汗よりも実は尿が頻繁に出ます。これは、血液中の水分を使用して汗として体を冷やすからです。この汗により水分が失われた血液は、非常に濃度が濃いので血流が悪くなり、結果としてその濃い血液を養分を減らして濃度を薄めようと、腎臓は働くので、これは身体本来の代謝機能があるがゆえの話です。従って、暑さ対策で水を飲むというのは、こうした体が渇水して、血液がどんどん濃くなって、血流が悪化しない一つの手段であるといえます。

しかしながら、肥満傾向とか、ダイエットしようと思う人は、そもそも通常の血液自体が特殊な条件で必ずしも、他人よりも、ドロドロの血液であるとはいえません。それよりも、エネルギーの代謝が悪い、つまりは筋肉が使うエネルギーとか、消費量自体に難があるわけです。水は、カロリーゼロですし、血液中に多すぎれば排出されて当然なので、水飲みダイエットは、要するにデトックス効果はあるが、脂肪減少には効果は薄いと言わなければならないでしょう。もちろん、腎臓機能がそもそも低下している人には、かえって腎臓に余計な負担をかけてしまうことになります。

水では痩せられない

ズバリ、結論としては「水だけではあまり痩せられない」ということです。腎臓のろ過機能をフル活用しても、せいぜい余った糖などの栄養素と、余分な水分が排出されるので、頻尿にはなるかも知れませんが、脂肪自体が減るわけではないと言えます。これはとっても残念ですよね。

痩せるためには、もちろん代謝機能を上げるのは重要ですが、そもそもダイエットしたいというのは、そのままでもあまり重篤な健康被害は無いけど、理想のスタイルを手に入れたいということですよね?従って、単にデトックス効果は、その前段階に過ぎないわけです。本筋では無いんですよね。また、夏場の冷房の効いた室内で起こることに、「体のむくみ」がありますが、これは詳しく次に解説します。

そもそもむくみと肥満はどこが違うの?

医学的には、むくみの原因は肝臓機能と深い関係があります。よく重篤な病気で症状が深刻になると「肺に水が貯まる」といわれますよね。肝臓とは、体の中にある化学工場で、ここではアルコールや食べ物の中の毒素を無毒化し、血液に流して腎臓で体の外に出す、そういった役割を担っています。ところが疲労や、極端な飲酒あるいは暴食や睡眠不足や、肥満などの悪条件が度重なると、肝臓機能はこうした無毒化作用が弱くなります

こうなると、肝臓はむくんだように膨れ上がり、水を大量に保持してブヨブヨになるんですね。この状態が体のむくみ、あるいはだるさの原因となります。

夏場に体がだるくなるのは、体を緊張させて活動的にする交感神経と副交感神経の働き、つまり自律神経のバランスが崩れるからで、これが睡眠不足、冷たいものなどの刺激、室内ばかりの運動不足から引き起こされます。まぁ結局は夏場になって、今年はダイエットに挑戦!といっても、水ダイエットは、ダイエットの主役ではないんですよね。弱った肝臓にはこれも負担になるというわけです。

sferrario1968 / Pixabay

肥満傾向がある人の特徴

私が体重が15キロ増え始めた時には、最も多くなった飲料はアルコールです。それと同時に「水」ですね。特にお酒を飲んだ翌日は、よく喉が乾くので、水をがぶ飲みしていたと思います。これと肥満傾向のある人の特徴は、水分量増やす食事が非常に多いことがあります。油っぽいものというより、ダイエット中の人でも結構激しい運動をして汗を流しているので、味付けが濃い食事を好むようになるんですね。別のところでも解説してますが、太りやすい人は1回の食事量が総じて質量が多いことがあるんです。例えば、サラダばかりでは無くても、手軽に大量に食べられる煮物や、ひき肉や、カレーライス、あるいは麺類など、効率よく食べやすい物を好む傾向があるんですよね。

こうした調理された食事は、総じて水分が多いものがたくさんあり、または水分を食べた後に欲しがるような味の濃い食事が意外に多いんです。私の経験上では、太った人に薄味を好む人はいません。コーヒーでも、紅茶でも、なんでも「濃い味でないと食べたり、飲んだ気がしない」という方が多いのです。こう考えると、もしからしたら水ダイエットでも痩せない人は、そもそも毎日の水分摂取量は、水以外の食事の中で摂り過ぎているパターンも考えられます

キツイ運動と水分補給では痩せられない

もうひとつ指摘しておきますが、水分を大量に飲む場合、体温は2つの影響が必ず出てきます。一つは冷たい飲みもので、交感神経を刺激し脳が活動しやすい状況になるので、夜ふかしとか睡眠に悪影響が出る場合です。肥満傾向のある人は、一つは熟睡経験が浅い、夜は何度も目覚めるなどの特徴があります。利尿効果の高いコーヒーとかお茶などは、夜中に何度もトイレで起きますからね。睡眠不足は、24時間中本来の睡眠時間でも脳が活発ですから、当然朝起きると軽く疲労しているわけです。この疲労回復とまだ痩せていない体では、当然飢餓を防ぐために、体は食事の度にその栄養分を体の中に留めようと機能していくわけです。

また前述したように、水はそもそも冷やしにくく、温まりにくい、保温と保冷に優れた天然物質なので、水を大量に必要以上に飲めば、一旦冷えたら温まりにくい体になりやすいとも言えます。これが2つ目の影響です。不眠になりやすい人の体質は、就寝すると布団などで体温が上昇して交感神経が活発化し寝られず、起きればその逆で血流が悪いので、体温が上がらず結果として眠くなる副交感神経が活性化してしまうことがあるんですね。

こうして見ると、ある程度体重が減り、あと数キロ体重を減らす、最後の追い込みには水ダイエットはある程度効果があるかもしれませんが、ダイエットにチャレンジしようと思った初期段階で、いきなり始めるのは、極端すぎて体に余計な負担をかけてしまうということになります。なにごとも、いきなり始めてはならないと言うわけですね。

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