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みなさんは「太りたくない!痩せたい!体を引き締めたい!よしダイエットだ!
カロリー0ならいくら食べても大丈夫、、、今日のお昼はカロリー0のドリンク、海藻サラダに春雨ヌードル!」
と思っていませんか?
私も昔思っていました。カロリー制限でダイエットをして、実際痩せました。
でも、それって本当に栄養とれているんでしょうか?
健康的にダイエットできているんでしょうか。

今回はカロリーについてお話します。

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●そもそもカロリーってなに?

そもそもカロリーというのは、機関車の燃料である石炭の燃料効率を計算した値のことをいいました。
機関車は、石炭を燃やしてできた蒸気のエネルギーで動きます。
ボンベ・カロリーメーターという機械の中で石炭を燃焼させ、「こっちの石炭は機関車がよく走る、あっちの石炭は燃費が悪い」など、
石炭の良し悪しを判断するものですが、これを食物に利用しているのがカロリーです。
水1Lの温度を1℃あげるもの=1kcalとし、
たんぱく質:1gあたり4kcal
糖質:1gあたり4kcal
脂質:1gあたり9kcal
となります。
この数字だけ見ると、一番数字の大きい脂質が悪者になってしまうのです。
しかし、消化吸収率は人によっても違いますし、その人の状態、摂取するタイミングなどでも違ってきます。
人体でもそのまま同じというわけではないはずなのです。

また、あくまでも参考にとどめておいて、信じ切るものではないのです。

●カロリーゼロは太らない!?

カロリー0のドリンクって昔に比べてすごく増えましたよね。
炭酸飲料、乳酸飲料などなど。
砂糖のかわりに、人工甘味料を添加しているから、カロリーは0に近いのに
すごく甘いのです。

まず前提として、糖質を摂取すると、
体はインスリンというホルモンを出して、血液中の糖質を細胞にため込みます。
その結果血糖値を正常に保つことができます。

では、糖質ではないけれど甘い人工甘味料を摂取すると、体はどんな反応をするのでしょうか。
インスリンは、糖質が小腸へ届いたとき、インクレチンというインスリンの分泌を促進させるホルモンが働いて分泌されるのですが、
それとは別に脳が自律神経を刺激することでも分泌されます。
人工甘味料を摂取したとき、小腸に糖質はいかないのでインクレチンは作用しませんが
脳は「糖が入ってきた」と判断するので、インスリンの分泌を促進させます。
しかし、実際は血糖値は上がりません。
すると脳は「糖質をとったはずなのに入ってこない。おかしい」となって、「次の食事で糖質を吸収しよう」と命令します。
結果、また自然に甘いものが欲しくなって、吸収率がUPした状態で次の食事をすることになり
長い目で見たときに肥満へとつながっていく可能性が高くなるのです。
本来、良質なもの(栄養価の高いもの)ほどカロリーが高いのはすごく当たり前のこと。
カロリー0やカロリーが低いことにとらわれすぎは栄養のバランスを崩すだけでなく、体の反応も狂わせてしまいます。

●カロリーではなく、中身を見直して

さきほども書いたように、カロリーというのはあくまでも目安にすぎません。
また栄養表示基準について、消費者庁は「規定された分析方法で±20%以内であること」と発表しており、
これはカロリーも前後20%以内なら誤差を認めています。
(参考:栄養成分等の分析方法等及び「誤差の許容範囲」の考え方について/消費者庁食品表示企画課)
つまり、200kcalと表示されているものは160~240kcalの範囲の中にあり、80kcalの幅があるのです。
1日の総摂取カロリーを気にするよりも、
体をつくるたんぱく質と良質な脂質をとり、エネルギー源となる糖質をとりすぎず減らしすぎず、
このバランスが最も大切ということになります。

●バランスのいい食事とは

では、バランスのいい食事とはなんでしょうか。
やはり「たんぱく質」「脂質」「糖質」の体をつくる三大栄養素をメインに、その代謝を高めるビタミンやミネラルを摂取することです。
焼き魚定食と、ミートソーススパゲティ、両方とも同じ800kcalだったとして、
焼き魚定食は、主菜の魚からはたんぱく質とDHAやEPAなどの良質な脂質がとれ、小鉢のほうれん草のお浸しや味噌汁でビタミンやミネラルがとれ、主食の白米もお茶碗に軽く1杯、無添加でシンプルに糖質が摂取できます。
一方でミートソーススパゲッティはソースと麺で脂質と炭水化物の一気食いになってしまい、血糖値が急上昇します。
麺に食塩も添加され、塩分多め、また単品の場合、野菜が極端に少ない食事になっていまいます。
このように、カロリーだけに意識をむけず、食事の中身が大事ということになります。

▼まとめ

カロリー至上主義はもう古いです。
自然界の中で、栄養あるもの、良質なものはカロリーがあって当たり前なのです。
カロリーに振り回されず、たんぱく質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルをしっかりとること、
食事を楽しむことが、心と体の栄養になります。

日々を一生懸命頑張るすべての人たちが健康に生き生きと過ごすために
この記事が少しでもお役にたてると幸いです。

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